こんにちは✨
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニックです🩺
本日のテーマは、他人にはあまり相談ができない「げっぷ」と「おなら」についてです😖🌀
「げっぷ」は、飲食物と共に飲み込んだ空気が出てくるものであり、「おなら」は、飲み込んだ空気や腸で発生したガスなどが出てくるものを言います。どちらも生理現象の一つであり、多くの場合は健康上の問題はございません⭕️
しかし、あまりにもげっぷやおならの回数が多い、おならの匂いがきついなど、症状が強く日常生活に支障をきたしている場合は、一度消化器内科を受診し、隠れた病気がないかを調べることをおすすめいたします☝🏼特に、げっぷやおならの症状に合わせ、「胸やけ」「胃もたれ」「風邪症状とは異なる咳」「腹痛」「下痢」「便秘」などが長期間に渡って継続している場合は早めに受診をしましょう🏥
げっぷやおならが増える原因として挙げられることは、「炭酸飲料の摂取」「早食い」「食事をよく噛まずに飲み込む」などで、体内に入る空気量が多くなることでげっぷやおならが増える傾向にあります🙀また日常生活では、猫背の姿勢をとりすぎるとげっぷが出やすくなり、偏食などによる腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスが崩れることで腸内ガスが発生しやすくなります🦠便秘も原因の一つであり、胃腸の調子をコントロールする自律神経がストレス症状などによって乱れることでげっぷやおならが出やすくなることもあります。
長く続く、げっぷやおならについて「何か病気が隠れているのでは?」と不安を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか?💧
まず、げっぷが起こりやすくなる原因として考えられる消化器疾患を4つご紹介させていただきます。
⚠️1つ目は、「食道裂孔ヘルニア」です。
胸部と腹部の間にある横隔膜には食道裂孔という穴があり、食道はそこを通過して胃に飲食物を届けています。しかし、加齢や腹圧の上昇(妊娠・肥満・喫煙・気管支喘息などの影響)などにより食道裂孔が緩み、胃の上部がはみ出してしまっている状態のことを「食道裂孔ヘルニア」と言います。食道裂孔ヘルニアを発症することで、げっぷが出やすくなることがあります。
⚠️2つ目は、「逆流性食道炎」です。
逆流性食道炎という疾患を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?逆流性食道炎とは、胃の内容物が食道に逆流をして炎症を起こす疾患です。胃の内容物が食道に逆流しやすくなることでげっぷを起こすことがあります。他にも、胸やけ、胃もたれ、呑酸、のどの違和感、飲み込みにくさ、風邪症状とは異なる咳などの症状を起こします。
⚠️3つ目は、「機能性ディスペプシア」です。
機能性ディスプペシアとは、食道・胃・十二指腸の粘膜に炎症などの器質的な病変がないのも関わらず、げっぷ、胃もたれ、胃痛、膨満感、吐き気などの症状を起こす疾患です。胃酸分泌や蠕動運動などの機能異常や、胃の粘膜の知覚過敏が原因となり生じていると考えられています。
⚠️4つ目は、「呑気症」です。
「呑気症」は「空気嚥下症」とも言い、食事などの際に空気を大量に飲み込んでしまうことで、げっぷやおならが増えるほかに、膨満感、胸やけ、吐き気なども起こします。また、少量の食事で満腹感を感じてしまうこともあります。早食い、猫背、緊張で唾を飲み込む回数が多い方が「呑気症」を引き起こすことが多い傾向があります。
次に、おならが増える原因として考えられる消化器疾患について2つご紹介させて頂きます。
⚠️1つ目は、「機能性便秘」です。
機能性便秘とは、腸の蠕動運動が低下し、便が停滞して便秘になっている状態で、そのためおならが増える、膨満感、腹部不快感、食欲不振などを起こします。また、慢性化することで痔や大腸疾患の発症リスクが上昇します。
⚠️2つ目は、「過敏性腸症候群」です。
過敏性腸症候群は、はっきりとした原因はわかっていませんが、機能的な問題によって症状を起こしていると考えられおり、下痢型、便秘型、便秘と下痢を繰り返す混合型、膨満感などを起こすその他のタイプに分けられます。おならが増える症状は「その他のタイプ」に属され、「ガス型」と呼ばれ、おならが多い、お腹が鳴る、お腹が張るなどの症状を起こします。緊張や日々のストレスをきっかけに症状を起こすことがよくあります。
本日は、「げっぷ」と「おなら」についてご紹介をさせていただきました。どちらの症状も頻繁に出てしまう、症状が長引くことでストレスとなり、日常生活に影響が出てきてしまう場合があります。「げっぷ」や「おなら」の症状でお困りの方、当院までお気軽にご相談くださいませ💁♀️診断に必要な検査や症状に合わせた処方の調整などご提案させていただきます🍀