胃カメラ検査

胃カメラ検査とは

胃カメラ検査カメラ付きの細いスコープを体内へ入れて、上部消化管(食道や胃・十二指腸)の粘膜の状態を直接見ていく検査です。検査中に組織を採ることもできるため、病理検査を行って確定診断を下したり、ピロリ菌に感染しているかを確認したりすることも可能です。
また、止血やアニサキスの除去を行うこともできます。

当院では、ご希望いただいた場合には、麻酔を使用し、ウトウトした状態で検査をしていきますので、苦痛が少なく検査することが可能です。口からスコープを入れる「経口内視鏡検査」と鼻からスコープを入れる「経鼻内視鏡検査」の両方に対応しております。

今まで胃カメラが辛かったという方も、ご気軽にご相談ください。

バリウム検査とどっちを受ければいいの?

胃カメラ検査は早期胃がんを見つけ出すことができる、最も有用な検査であり、当院では胃カメラ検査をお勧めします。
胃がんは早期発見できれば治せる可能性の高い病気です。そのため、定期的な検査を受けて早期に発見することができれば、高確率で手術を回避でき、ESDという胃カメラ治療で治すことができます。バリウム検査では、凹凸のない滑らかな病変などは見つけ出すことが難しいですが、胃カメラ検査であれば、微細な色彩の変化や、粘膜の異常を拾い上げることができ、ごく早期より発見することができ、早期胃がんの発見に役立ちます。バリウムの排泄遅延などもなく、負担が少ないと考えます。
また、バリウム健診では胃カメラを飲むことなく検査することが最大のメリットとされますが、当院では麻酔を使用して胃カメラをしますのでほとんど寝ている状態で、十分に楽に検査を受けることができます。

胃カメラ検査で発見できる疾患

など


※当院では、「授乳中」の方には胃カメラ検査をおこなっておりますが、麻酔など内視鏡検査時に使用するお薬は母乳中へ移行するため、お子さんへの影響を考慮し、検査後2~3日間は断乳をお願いしております。(断乳中、お子さんには事前に搾乳いただいたものもしくはミルクをお飲みいただき、断乳期間は搾乳のみとしていただいております。)麻酔を使わない検査も可能です。「授乳中」の方は事前にお問い合わせください。

※当院では、お腹の中の赤ちゃんへの影響を第一に考え、「妊娠中」の方への内視鏡検査は行なっておりません。(妊娠より優先される緊急性疾患が考えられる場合には、産科と消化器内科のある高次医療機関での実施をおすすめします。)

胃カメラをお勧めしたい方

上記に当てはまる方はぜひ、胃カメラ検査を受けましょう。 特に早期胃がんは自覚症状に乏しいため、他の臓器へ転移してからやっと自覚されるケースが多々あります。胃カメラ検査を定期的に受けることは、早期発見・早期治療を行う上で極めて有効です。
自覚症状に乏しい早期胃がんの段階で発見できるよう、胃がんの発症リスクが高くなる40歳を過ぎた方は、ぜひ定期的に胃カメラ検査を受けましょう。

当院の胃カメラの特徴

特徴1 高度医療機関で経験を積みあげた内視鏡専門医が担当します

胃カメラ検査当院の内視鏡検査は全て、高度医療機関で内視鏡検査・治療のスキルと経験、知識を積み上げてきた専門医が担当しています。
ハイスペックな最新内視鏡システムを駆使した検査を数多く経験し、数多くの実績に裏付けされた質の高い検査を行っています。
繊細でかつスピーディーな操作を行うことで、患者様のお身体への負担を最小限に抑えていきますので、安心して受けていただければと思います。

特徴2 麻酔を使って、ウトウトした状態で検査を受けることが可能

当院では、麻酔を用いた胃カメラ検査を提供しています。ウトウトしているような状態で受けられるため、検査時の苦痛はほとんどありません。患者様にあった麻酔を適切に選択し投与していきます。麻酔を希望されない方やお車で来られた方には麻酔なしでの施行も可能です。
かなり細い内視鏡スコープを使用しているためお身体への負担もなく、かつスピーディーに検査を進めることができます。

特徴3 細い内視鏡スコープで鼻から、口からどちらからでも対応可能

細い内視鏡スコープ細い内視鏡スコープを使用しているため、鼻から挿入する経鼻内視鏡、口から挿入する経口内視鏡どちらでも検査が可能です。患者様のご要望に応じオーダーメイドで対応します。また、かなり細い内視鏡スコープを用いておりますので、従来の内視鏡システムよりも楽に検査を受けることができます。当院では、麻酔(鎮静剤)を適切に使用するため、経口、経鼻どちらもそれほど大きな差はないと思われます。

経鼻内視鏡

経鼻内視鏡では、敏感な舌の根元にスコープが当たらないため、嘔吐反射(オエッっとすること)が起こりにくいというメリットがあります。 以前では、経口内視鏡の方が画質がいいと言われた時期もありましたが、現在では経鼻の細い内視鏡でもハイビジョン画質の高画質画像を得られ、高精度な検査が可能となっております。

経口内視鏡

鼻炎などによって鼻腔が腫れて狭くなっている方や、鼻出血が起こりやすい体質の方は、経鼻内視鏡で受けるのが難しいため、経口検査を推奨しています。 経口内視鏡では、敏感な舌の根元にスコープが当たってしまうため、強い嘔吐反射が起こりやすくなるというデメリットもありますが、当院では、麻酔(鎮静剤)を適切に使用するため、リラックスした状態で検査が受けられます。 従来の胃カメラ検査よりも検査時の苦痛は軽減できると思われます。
ご要望がありましたらできる限り対応していきますので、遠慮なくご相談ください。

特徴4 最新の内視鏡システム4kディスプレイ、8000シリーズ導入

最新の内視鏡システムLED光源搭載内視鏡『8000システム』
最新の富士フイルム社内視鏡システムLED光源搭載内視鏡システム「ELUXEO(エルクセオ) 8000システム」は、多彩な観察モードを使用することができ、高度で精密な検査が可能になりました。

画像強調観察BLI/LCI機能に対応

富士フイルム社による高度な画像処理技術により、粘膜表層の微細な血管や粘膜の微細な構造などを強調して表示する機能「BLI」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI」により、炎症の診断や早期がんに特徴的な微小な病変の観察をサポートします。

特徴5 土日検査対応しています

土日検査対応しています平日は家事や仕事でなかなか時間がとれないという方でも検査が受けられるように土曜・日曜も検査を行っております。お気軽にご相談ください。

特徴6 初診当日の検査にも対応しております(条件あり)

初診当日の検査にも対応検査枠に空きがあり、食事から6時間経過していれば当日昼-午後の胃カメラ検査が可能になることもあります。条件を満たせば、初診当日でも検査を受けることができます。お仕事などで何度も通院するのが難しい方、できるだけ早く検査を受けたい方、緊急治療を要する方(アニサキス症など)は、できるだけご希望に沿って対応いたします。当日胃カメラ検査を希望される方は必ず事前にお電話でご相談ください。

特徴7 ストレッチャーで横になっていただいたまま、リカバリールームへ

ストレッチャー鎮静剤を用いた検査を受けた方は、検査後にリカバリールームにて安静にしていただく必要があります。
当院では、検査室からストレッチャーに横になっていただいたままリカバリールームへお運びしておりますので、すぐにお休みいただけます。

特徴8 胃カメラと大腸カメラを同日に受けることも可能

同日検査胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受けられるよう対応することも可能です。 通院回数が減らせるというメリットだけではなく、前日の食事制限も1回だけで済むため、かなり楽になります。ご希望の際はお気軽にご相談ください。

特徴9 内視鏡室にブルーライトを導入

ブルーライトを導入内視鏡室内へのブルーライト導入により、モニターの画面が鮮明になり病変が発見しやすくなります。

特徴10 徹底的な洗浄・消毒

徹底的な洗浄・消毒当院は「清潔な胃カメラ検査」を提供できるよう、数々の対策を行っています。検査中に用いる道具で、使い捨てできるものは全てディスポーザブル製品でそろえています。
また、使い捨てできない内視鏡スコープや処置具につきましては『消化器内視鏡の洗浄・消毒標準化に向けたガイドライン』に基づいた方法で、徹底的に洗浄・滅菌しております。
検査を行う度に洗浄・滅菌済みのものを用意し、安全性の高い検査を提供できるよう努めて参ります。

検査の流れ

STEP01前日

前日検査前日にお酒を飲むのは避けてください。
21時までに消化の良い夕食を済ませてください。その後は検査が終わるまで、絶食で過ごしていただきます。なお、水や薄いお茶など、透明で糖分が入っていない水分は飲んでも問題ありません。

STEP02検査当日の朝

検査当日の朝朝食は必ず抜いてご来院ください。水分は摂取しても大丈夫ですが、水や薄いお茶などのような、透明の飲み物にしてください。
普段飲まれているお薬がありましたら、朝7時までに、コップ1杯のお水で飲んでください。ただし糖尿病の方は、低血糖になる恐れがあるため、当日の服用をお控えください。インスリン投与している方は、打つ場合と打たない場合がありますので、必ず事前に医師にご相談してください。

STEP03ご来院

ご来院検査20分前までに余裕をもってご来院・受付ください。
問診を行い、前処置として胃の泡を消す薬を飲んでいただきます。
麻酔を用いる場合は点滴を行っていきます。

麻酔

鼻からの検査では、鼻の奥に出血防止のスプレーを噴霧したあと、痛み止めのスプレーを噴霧していきます。5分ほど薬が効くのを待った後に、ストレッチャーで検査室に入ってから麻酔を投与し検査を始めます。
経口検査の場合は、喉の奥に痛み止めのスプレーを噴霧し1分ほど待った後に検査室に入ります。マウスピースを口にくわえていただいてから麻酔を投与し、検査の開始です。

注意点

麻酔を使った検査を受けていただく場合は、車やオートバイ・自転車などでのご来院を禁止しています。大変危険ですので、付き添いの方の運転か、公共交通機関を使ってご来院ください。

STEP04検査

胃カメラ検査胃カメラ検査は3~5分程度で終わります。 なお医師が必要だと判断された際は、組織を採取する病理検査やピロリ菌の検査も受けていただくこともあります。
鎮静剤使用の検査を受けた場合は、ストレッチャーでリカバリールームまでお運びしますので、そこで安静にしていただきます。

STEP05結果説明

検査結果説明担当医師が結果について分かりやすく、丁寧に説明していきます。
病理検査の結果は後日に判明されますので、再度ご来院いただく必要があります。
検査から1時間以上経過しましたら、飲食を行っても大丈夫です。
最初は水を少量口に含める程度にして、むせずに飲み込めるかどうかを確認してください。
また当日は激しい運動を避けましょう。

検査費用

  1割負担 3割負担
胃カメラ検査のみ 約1.800円 約5.400円
胃カメラ+病理組織検査 約3,000円 約9,000円

診察料・他検査料等は別途かかります。

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